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先日、無事ライラックコンサートを終えることが出来ました。指揮者の松本先生、ゲストコンサートマスターの須山さん、リハの時からたくさんアドバイスしてくださった札響の皆様のお陰で弾き切ることが出来ました。どうもありがとうございました❣️

ラフマニノフ2番は、アメリカ留学当初から長く取り組み続けていた曲でした。憧れの協奏曲を、素晴らしいオケの皆様と弾くことができて、夢のように幸せな時間でした✨

何度も伴奏の練習に付き合ってくれた北濱佑麻ちゃん、練習場所を提供してくださった職場の札幌コンセルヴァトワール、いつも応援してくださっている方々、当日お越しくださった皆様、どうもありがとうございました!

これからもっと良い音楽を目指して、決意を新たにまた頑張ります❤️‍🔥
ライラックコンサートのお知らせ&ブログの次回更新予定について

以前にもお伝えしたように、来る5月18日、札幌Kitara大ホールにて第36回 道銀ライラックコンサート(札幌交響楽団様との共演)に出演いたします。
アメリカから日本に戻ってきて5年間。
その集大成となるような演奏にしたいと考えて毎日練習に励んでいます。
応援、どうかよろしくお願いいたします!

ブログの次回更新については、5月の後半を予定しています。次は留学中のお金の話。
いかにしてほぼゼロ円でアメリカの大学院を卒業できたのかを語るつもりです。
お楽しみに!

音楽留学をするには、さぞお金がかかるのねーと思われがちです。確かにアメリカの大学の学費は天文学的な数字で、毎年値上がりを続けています。ですが、特に私立大学では、額面通りの学費を全員が払っているわけではありません。


アメリカでは大学の財政状況によって、大学から学費の免除、場合によってはstipendという生活費補助のための給付金がでます。こちらは返還義務のない奨学金です。(というより、外国人である留学生は、基本的にアメリカ国内での教育ローンを組むことはできません)


公に奨学金の情報が載っているわけではありませんが、

「あの大学は学長がやり手で、卒業生からの寄付がたくさんあるらしい」

「この大学は、施設を新しくしたばかりであまりお金がないみたい」

なんて情報交換をして、奨学金を出してくれる傾向がある大学を調べることで、金銭的に余裕がなくても留学の可能性が広がります。





博士論文が書きあがったら、最後にComitte(審査委員)の先生方に報告会をします。この報告会で、審査委員の先生から、正式に博士論文として出版してもいいよ、と許可が下りたら、無事博士論文校了となります。


報告会では、どんな論文なのかプレゼンテーションをします。審査員の先生方は、大学の教授たちで構成されています。その場で、ここの言い回しは良くない、この部分は相応しくない、筋が通っていない、など様々な注文が付けられます。


いつも見慣れている先生が、とても真剣な表情で見つめる中で、報告会は行われます。博士論文は大学を代表する文章なので、先生方もいつになく真剣です。私の報告会の時には、声楽の先生(女性)とピアノの先生(男性)の間で意見が食い違い、その場で先生同士が議論を始めてしまいました。


「結論で、バツェヴィチが”女性作曲家”として成功した、と書いているけれど、そこまでに、”女性”であることと”作曲家”として成功したことの因果関係は全く書かれていないじゃない。”女性作曲家”と最後に取って付けたように書くのはやめなさい」

「しかし、彼女が女性作曲家として成功したことは事実だし、女性作曲家が、マイナーな世界なのは事実なので、そこは問題とはならないだろう」

「その考え方は間違っているわ。私たちは”女性”であることを無意味に強調することで、自分たちの本当の価値を下げてしまうこともある。もし女性作曲家という言葉を使うのなら、理解できるように説明する必要があるわ」


先生たちのヒートアップする議論を聞きながら、確かに「女性」ということばをむやみやたらに強調するべきではないと実感したことを覚えています。





私の英語力はそれほどでもありません。TOEFLの最高点はibtベースで95点、留学していた時、日常会話は何とかなっても論文など正確な文書を書く時には、いつも文法間違いをしていました。


それでも博士論文を3年間の博士課程の中で書くことができたのは、、、、


手伝ってくれた友達と恩師のお陰です!!!


英語の確認、校正などでその数恐らく30回ほど、80ページ近くある私の論文を、1年かけて毎週のように確認してくれた友達のお陰です。意味があやふやな所は、「ここはいったい何を言いたいの?」とその都度確認してくれた友人には今でも頭が上がりません。


世界的に有名なピアニストである恩師にも、何度も添削をしてもらいました。


二人には本当に頭が上がりません。




先日結果が発表されたバッハコンクールオンライン大会にて、生徒さんが金賞を受賞されました!また、先日キタラ小ホールにて開かれた、毎日子供コンクール入賞者記念コンサートに、生徒さんが出演されました。こちらは昨年の毎日子供コンクール本選にて銀賞を受賞された褒章でした。お二人とも、おめでとうございます👏👏👏

今回は、音楽博士になるために欠かせない、博士論文について書いていきたいと思います。博士論文の目的は

「新しい知識を作り出すこと」

です。実技演奏の領域では、あまり知られていない作曲家の作品の紹介や解釈、演奏法、またよく知られている曲との比較した研究などが論文のテーマとなります。

世の中には、埋もれた名作がまだまだたくさんあります。そのような作品を紹介し、曲が持つ歴史的背景や意義を改めて見つめなおすことで、音楽の持つ可能性をさらに知っていただくことにつながります。


私はグラジナ・バツェヴィチというポーランド人作曲家の作品を取り上げることにしました。素晴らしい曲を書いていますが、20世紀中盤の鉄のカーテンに阻まれて、あまり世に知られていない作曲家の一人です。


母国語ではない英語で博士論文を執筆するのは本当に大変なことでした!

次回はいかにして博士論文が出来上がったのか、外国人留学生としての視点から書いていこうと思います!!

今日は札幌市北区にある浄土寺様にて、ヴァイオリニストの中倫子さんと、コンサートに出演させていただきました。暗いニュースが続く中、今ある命に感謝しようと思いながら演奏させていただきました✨

アメリカでは、たいていの音音楽大学で、大学1年生から、楽典と音楽史が必修科目です。入学したての1,2年生は朝8時から楽典、9時からが音楽史との授業です。試験で7割以下だと落第してしまうので、朝早くから必死で学生は授業を受けます。3,4年生、大学院になると、20世紀以降の作曲家の作曲技法(12音階をもとに発展された作曲技法)など、さらに細分化されたテーマに沿って学んでいきます。


こうして大学1年生から大学院生になるまでに、知識が積み上がっていくようにプログラムが作られています。


博士課程では、1年目が終わった時点でWritten Oral Examという試験を受けさせられます。学部生の時から学んだ知識を、論文形式で、限られた時間内に書き上げて提出する試験です。白い紙の束を渡され、2,3時間内に、

●音楽史

中世からルネサンス、バロックなどを経てロックなど大衆音楽の時代までの歴史(つまり西洋音楽の歴史全て!)


●楽典(音楽理論)

中世の合唱曲を経てバロックのフーガ、形式主義の古典を経てハーモニーが拡張され、無調音楽になる20世紀までのアナリーゼ(つまり600年ほど前の作品から現代作品までの作曲技法)


を10ページほどの紙に書き上げるように求められます。


大学に入って1年生から学んだ知識をこれまでのノートをもとにすべて積み込み(日本での試験勉強が役に立ったのは言うまでもありません!)できる限り書き尽くします笑。


前回、博士課程に行くメリットとして、

「先生がいなくてもある程度曲を完成させられるようになり、自信を持って相手に音楽を伝えられる」ことができるようになるよ、というお話をしました。今週は、具体的にどのようなことをすると博士になれるのか、書いていきます。(2016年のマイアミ大学における情報です。大学、年度によってプログラムは変わるので、最新の情報は大学ホームページで確認してください)


私が卒業した2016年当時は、博士課程の授業単位取得に加えて、

①音楽史、楽典の総合試験

②博士論文執筆

③3年間で違うプログラムでの3回のリサイタル


が、DMA(Doctor of Musical Arts)、即ち音楽博士のピアノ専攻を修了するために求められることでした。

「音楽について歴史的にも論理的にも語れて、なおかつその知識をもとに新しい楽曲を研究して文章を書き、そして曲も弾けるようになりなさい」


という感じです。ただピアノが弾けるだけではいけないよ、ということですね。次回は、①音楽史、楽典の試験についてもう少しお話ししたいと思います。



アメリカの大学はたいていのキャンパスに、スターバックスなどカフェが入っています。カフェインを摂りながらパソコンに向かう学生があちこちにいます。私も10年間のアメリカ留学を経て、コーヒー大好き人間に変身しました笑

北海道も少しずつ暖かくなってきました。少しずつ雪解けが進んでいます☼

北海道銀行主催、ライラックコンサートのご案内が解禁となりました!



第36回 道銀ライラックコンサート

2022年5月18日(水)18:30~

札幌コンサートホールKitara


指揮 / 松本 宗利音

ピアノ / 鎌倉 亮太*(2019年度道銀芸術文化奨励賞受賞者)

ピアノ / 徳田 貴子**(2020年度道銀芸術文化奨励賞受賞者)


曲目

ラフマニノフ

ピアノ協奏曲第2番**

ベルリオーズ

序曲「ローマの謝肉祭」

ラヴェル

ピアノ協奏曲 ト長調*



一昨年、道銀芸術文化奨励賞をいただきました。褒賞として、札幌交響楽団様とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演いたします。このコンサートは、去年も一昨年も、コロナのため延期となってしまっていました💦


今年はキタラ大ホールにて、2000名の方が、無料ご招待となるようです!


これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、絶賛練習中です♪✨


奮ってご応募ください!!