クライスレリアーナをアップしました
本年度も、初心を忘れずに精進していきたいと改めて感じているところです。よりよい音楽を演奏家として、また指導者として探求していきたいと感じています。
昨年11月に行ったリサイタルの動画を少しずつアップロードし始めました。まずはシューマンのクライスレリアーナから。
この曲は、修士課程の入試でも弾いた思い入れのある曲です。ETAホフマンに出てくる小説、「牡猫ムルの人生観」に出てくる風変わりな宮廷楽長、クライスラーから着想を得た作品といわれています。この曲が作曲された1839年は、ちょうどシューマンがクララとの結婚を巡って、結婚に反対していたクララの父、ヴィ―クを相手に裁判を行っていた時期。様々な表現方法でクララのテーマが時に激しく、時に夢を見ているかのようにやさしく語りかけてきます。
私は、改めてこの小説を読むことで、思いの強さだけではなく、繊細に揺れ動く人間の細かい心情も見事に表現している作品だと改めて感じました。再び故郷でこの特別な曲を勉強できたことは、とても幸せでした!
これからも少しずつ動画をアップしいていきたいと思います!!
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